紅白メダカ(面被り)ほぼ完成

面被りとは上より見て頭全体が赤いこと、各鰭が赤いこと、体全体が白い(銀色)事。
この条件を満たした個体を当所では面被りとしました。
(金魚の世界では尾形が重要視されますので頭だけ赤色が有れば面被りです)

平成21年5月茨木のタカハシさんより10匹の楊貴妃ひかりをを購入、
体の一部が光る個体3匹(雄2、雌1)より12年を費やし(年に3世代更新)現在に至ります。
50年前の宇野系らんちゅう面被り作成の知識を生かしやっと完成しました。
まだ紅白の色揚げに多少の問題が残っていまが、ほぼ完成です。

メダカを元気に育てる3要素

(目安として30リットルの水に10匹、数多く飼う時は極力対流を避けてエアーを使う)
1:空腹時に水換えをする。(午前中)
2:水換え時、古水の水温と新しい水(カルキを抜いた水)の温度が同じであること。池の縁、底、水槽の縁、底をつつく動作が見られたら、普段より少ない量の餌を与える。
3:餌は切り餌として1日3回1回量5分で食べ終わる量。午後4時以後は与えない。置き餌として与えるときは午後4時までに食べ終わる量を与える。残った餌は取り除く。

色揚げの餌の工夫

平成22年~平成25年:鯉の色揚げ用(キョーリン)を粉にして水を加え団子にして与える。赤色に関してはよかったと思います。しかし白色が時間とともに少しづつ赤色に染まってきました。ここから白色の固定に苦労をすることになります。
 平成26年~平成28年:面被りが完成しましたが体から尾付けまで白色のため泳ぐと尾を引きづり重い感じがしました。一応完成品とするが尾付けまで赤を出し、力強さを出そうと試みる。
 平成28年~平成30年:尾付けまで赤が入り一応完成を見るが白色に少しづつ赤みが差し込み紅白の際がはっきりしなくなる。ここで白色を銀色に変えて親づくりをする。
銀色は赤色に侵食されにくく完成を見る。(動画を見てください)この年10匹を2回徳島県吉野川市鴨島(徳島県下一の地下水と言われている)にて友人に飼育していただく。
ここで色揚げの問題点が一挙に解決をみました。餌は当地と同じものを使用したため地下水が効を奏したものと思います。
動画画像は令和元年生まれの二歳メダカです。結論としまして餌二割、水作りが八割の結果が出ました。

今後の問題点

三歳になると色が先祖帰りをして赤色になろうとします。全盛期の色合いを保てないか、寿命を何とか延ばせないかと思案中です。紅白に合う水で育てられた時、完全な個体が出来上がることと思います。環境が変わりましても変化のない紅白メダカ面被りを作り上げたいと思います。

飼育・販売 年間日程表

月別飼育方法 販売する紅白メダカの年令
1月 冬眠中 販売休止
2月 冬眠中 販売休止
3月 水替え、餌少々。後半より餌をふやす 前年度9月生まれ未産卵の目高、餌は控えめにして産卵を抑制。
4月 水替え週一回、餌は午前9時~午後4時までに食べ終わる量。産卵開始。( 血の交雑を避けるためなるべく多くの群を作り産卵さす。これを9月まで続ける。
5月 孵化後3か月にて親になります。孵化後3か月未産卵の目高を送らせていただきます。
6月
7月
8月
9月
10月水替えは10日に一回。産卵はしない
11月えさの量も減ってくる
12月 冬眠中 販売休止